なぜ今、熊本なのか─当社代表が語る地方移転と「FIVE RINGS」構想
2026年2月18日(水)、熊本市にて産業カンファレンス「FIVE RINGS」が開催されます。
その開催に先立ち、2026年2月5日、渋谷にてプレイベント「九州スタートアップミートアップ Vol.05」が行われました。

本イベントは、FIVE RINGSの思想や背景を共有するとともに、「なぜ熊本なのか」「なぜ今、地方から産業イベントなのか」という問いについて、実際に意思決定を行ってきた当事者の視点から考える場として企画されたものです。
登壇したのは、本イベント主催であるTooon株式会社 代表取締役の杉山裕磨氏、そして当社エルボーズ代表取締役の小谷草志です。
当日は、イベントの概要紹介にとどまらず、地方移転や場づくりの背景にある判断軸、熊本という土地との向き合い方について、率直な対話が交わされました。
FIVE RINGSプレイベント開催の背景
FIVE RINGSは、「熊本から世界を、駆ける」をテーマに掲げる産業カンファレンスです。
外国企業の進出や空港の国際化など、熊本がこれまで以上に世界とつながっていく中で、次の時代を担う経営者や事業者、クリエイターが一堂に会し、熊本の未来について考える機会を創出したい、その思いから立ち上げられました。
今回のプレイベントは、2026年の本開催に向けて、FIVE RINGSがどのような思想で設計されているのかを共有し、共に関わる仲間との接点をつくる“きっかけ”として位置づけられています。
「なぜ熊本だったのか」──当社が地方移転を決めた理由

イベントの中では、当社エルボーズが熊本へ本社移転を決めた背景についてもお話ししました。当社はコロナ禍以前、スタートアップの集積地である渋谷に本社を構えていました。
一方で、「誰と、どこで、何をするかをもっと自由に」という当社のミッションを改めて考えたとき、自分たち自身がまずその価値観を体現する必要があるのではないか 、そうした問いから、地方移転という選択に至りました。
地方移転というと、コストや働き方といった側面が注目されがちです。
しかし当社にとっては、「どのような環境で、どのような関係性の中で事業を進めていくのか」という、より根本的な判断が重要でした。
行政との距離の近さが、意思決定を後押しした
熊本を移転先として選んだ理由の一つが、行政との距離の近さです。
創業当初から関わりのあったメンバーの縁をきっかけに、熊本市や熊本県の関係者をご紹介いただき、結果として2〜3か月という短期間で市長・県知事との面談、さらには立地協定の締結にまで至りました。
地方では意思決定に時間がかかるというイメージを持たれることもありますが、実際には、方向性や想いが共有できていれば、非常にスピーディーに物事が進むケースもあります。
この点は、熊本での事業展開を検討する企業にとって、現実的な判断材料の一つになるのではないでしょうか。
オフィスを「構える」のではなく、「場をつくる」という選択
熊本での拠点づくりにおいて、当社が重視したのは、単にオフィスを構えることではありませんでした。
市街地に縁のある物件があり、その活用方法を模索していたことをきっかけに、オフィス一棟を活用したシェアオフィス・コワーキングスペースとしての場づくりを進めてきました。
そこには、当社の拠点としてだけでなく、熊本内でのコミュニティ形成や企業誘致につながる場所にしたいという意図があります。
人が集まり、自然と対話が生まれる“場”をつくること。その考え方は、FIVE RINGSが目指す世界観とも重なっています。
FIVE RINGSが目指すのは「地方カンファレンス」ではありません
FIVE RINGSについて語る中で印象的だったのが、「地方のビジネスカンファレンス感をなくしたい」という明確な意思です。
お祭りのような高揚感と、洗練されたクリエイティブ。その中で、著名な経営者から地場で活躍するクリエイターまで、多様な立場の人が自然に交わる場を目指しています。
現在、FIVE RINGSは一般社団法人として運営され、テーマを毎年アップデートしながら、今年で3回目の開催を迎えます。
単発のイベントにとどまらず、熊本の未来を継続的に考える「場」として育てていく。その姿勢が、イベント全体の設計から伝わってきました。
熊本から世界へ──FIVE RINGSと、これからの関わり方

今回のプレイベントは、完成された答えを提示する場ではありませんでした。
むしろ、「熊本でどのような可能性があるのか」「どのように関わることができるのか」を、それぞれが考えるための材料を共有する時間だったと感じています。
FIVE RINGSは、ただ参加するだけのイベントではありません。
登壇する、支える、関係者として関わるなど、立場に応じたさまざまな関わり方が用意されています。
熊本という土地から、次にどのような動きが生まれていくのか。
その一つの起点として、FIVE RINGSはこれからも進化を続けていきます。
FIVE RINGSの詳細について
熊本発の産業カンファレンス「FIVE RINGS」は、2026年2月18日(水) に熊本市で開催されます。
イベントの詳細や参加方法については、公式サイトをご覧ください。
また、登壇や関わり方について検討されている企業・団体の方にとっても、判断材料の一つとしてご覧いただければ幸いです。
▶https://fiverings.or.jp/
九州スタートアップミートアップ Vol.05 登壇者
Tooon株式会社
代表取締役 杉山 裕磨
https://tooon.co.jp/
株式会社エルボーズ
代表取締役 小谷 草志